抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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有限個のサンプルから,2変数X,Yの因果の方向を同定する。X,Y-f(X)が独立となるようなfが存在すると仮定する。Y,X-g(Y)が独立となるようなgが存在するとき,X,Yは可逆,そうでないとき,XからYへの因果が存在するという(Kano & Shimizu2003,Shimizu et al.2006)。最近まで,この原理に基づく因果同定の研究が,連続変数についてばかりなされてきた。本研究では,離散の場合について,可逆であるための条件を導く。この結果は,(Peters,et al.2011)の条件より具体的で,明確な示唆をあたえるものである。さらに,応用として,Bayesianネットワークの構造学習の問題をあげる。BExSAM(Inazumi et al.2011)では,2値のみを扱っていたが,今回は一般の多値に拡張されている。(著者抄録)