抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは紙面上に紫外光に反応するフォトクロミック材料を塗布し,紫外プロジェクタで任意の紫外光パターンを照射して部分的に発色させる映像投影技術を研究している。本論文では,発色制御に非接触な外的刺激を用いる手法の多くが単色のみで実現され,多色化の実現に課題があることを説明して階調表現とCMY表現を提案した。まず,インクジェット印刷可能なフォトクロミック材料として通常は無色透明だが,紫外光に反応して有色に変化した後,再び無色透明に戻るSolar Printを導入した。次に,フォトクロミック材料は照射する紫外光の放射照度によって発色濃度の収束値が変化するので,紫外プロジェクタの各画素によるパルス幅変調を用いて階調表現を実現した。また,減法混色の基本色であるシアン,マゼンタ,イエローを表すCMY表現を数色からなるパターンを印刷し,紫外プロジェクタを適切に制御することで併置混色によって実現した。具体的に,1)面分割,2)線分割,3)点分割による選択的発色制御手法を検討し,投影領域外の画素が発色するにじみを考慮した制約条件を示した。さらに,1)の応用例として紙面上の色を動的に制御したインフォグラフィック,2)の応用例として手描きした式のグラフ化,3)の応用例として印刷された絵のマークした色による自動彩色を実装した。