抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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微生物由来揮発性代謝産物(MVOC)は微生物の最終代謝産物のひとつであることから,生命活動に伴う代謝の変化や生物種間による代謝経路の違いによって放散されるMVOCにも差異が存在することが知られている。我々はこのMVOCが木材腐朽菌からも放散されることに着目し,MVOCをターゲットとした腐朽診断技術を開発すべく研究を行っている。すなわち,腐朽した木材を対象にその周囲のMVOCを測定および分析することによって腐朽の進行状況や原因菌種を特定する試みである。この技術が開発されれば,MVOCは気体であるため,非破壊かつ非接触の木材腐朽診断ツールとして木造文化財の腐朽診断にも応用可能な技術になることが期待される。そこで,本研究では,その第一段階として,担子菌が放散するMVOCのサンプリング手法を確立するとともに,木材腐朽に伴って担子菌が放散するMVOCの解析を行った。(著者抄録)