抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二つのパラメータの値によって様々な分布形状をとるベータ分布は,さまざまなシミュレーションでの問題解決に有効とされている。このためベータ分布にしたがう乱数(ベータ乱数)を得ることが重要であるが,既存の方法は複雑である。本稿では,ベータ乱数をパラメータによらない統一性と生成アルゴリズムの単純性を有するシンプルな方法により効率的に生成する方法について考察した。具体的には,所望のベータ乱数を生成する方法として,パラメータではなく,Wilson-Hilfertyの近似を用いて算定される標準ガンマ乱数を用いる方法を根幹とした。そして,Wilson-Hilfertyの近似の適用条件を吟味し,形状母数が小さい場合の改善策として,Stuartの定理を援用するものとした。この方法での効果を検証するために,いくつかのα,βの値におけるベータ乱数の生成実験を行った結果,良好なベータ乱数が生成できることが確認された。