抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年IoT(Internet of Things)デバイスが普及して,身の回りのあらゆるモノがインターネットに接続されるようになった.IoTデバイスがネットワークに接続するために重要な役割を果たしているのが,ワイヤレスセンサネットワーク技術である.ワイヤレスセンサネットワーク技術によって,配線のコストの問題やデバイスの設置個所の柔軟性の問題が解決できる.しかしながら,ワイヤレスセンサネットワークにおける重要な課題に電力供給問題が存在する.電力供給問題を解決できる手段の1つに電波電力伝送が考えられている.電波電力伝送によるセンサへの電力供給は,環境発電や電磁界共鳴電力伝送と比べてセンサネットワークに適した電力供給手法である.電波電力伝送は,電力伝送範囲の問題,定常波問題,供給電力の偏りの問題を抱えている.本研究では,IoTデバイスのバッテリ問題を解決する手法として電波電力伝送である位相制御協調(CPC:Cooperative Phase Controlled)電力伝送を提案する.CPC電力伝送は,各アクセスポイントの送信電波の位相を制御して各センサノード上で強めあう定常波を意図的に作り出すことで供給電力の偏りの問題を解決する.提案手法の有効性について実機を用いて評価したところ,既存手法であるCSD電力伝送と比較して伝送電力の大きさは151.2%改善,供給電力の偏りは79%改善した.(著者抄録)