抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,モバイルアドホックネットワーク(MANET)に関心が高まっている.MANETは無線移動端末のみで構成できるという利点から,次世代のネットワークとなるポテンシャルがある.一方,自律分散的なネットワークであるという特徴ゆえ,攻撃端末の参加も容易であるという側面もある.そのため,MANETにおけるセキュリティは,解決すべき重要な問題である.本論文では,MANETにおいて,機械学習を用いて攻撃端末を特定する新たな方法を提案する.一般的に,機械学習を用いた方法では,テスト環境で動作する検出器を同様の環境で訓練することを想定している.しかし,テスト環境と訓練環境が異なる場合,その検出器は効果的に機能しない.MANETはモバイル環境であるため,テスト環境とまったく同様の訓練環境を用意して訓練を行うことは難しい.提案手法は,アンサンブル学習を用いて,テスト環境に適応した検出器を作成する.まず,条件の異なる様々な環境でシミュレーションを行い,それぞれの環境ごとの検出器を学習する.そして,テスト環境で効果的に動作すると推定される検出器をいくつか統合してアンサンブル検出器を作成する.実験結果から,提案手法の有効性を検証し,既存手法を超える性能を持つことを示す.(著者抄録)