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J-GLOBAL ID：202102275745708202   整理番号：21A2337675

定在ホイッスラー波による高速イオン加熱と核融合科学への応用

Ultrafast Heating of Ions by Standing Whistler Waves and its Application to Fusion Science

著者 (1件)： 佐野孝好 (大阪大 レーザー科研)
資料名： プラズマ・核融合学会誌  (Journal of Plasma and Fusion Research)
巻： 97  号： 8  ページ： 427-432  発行年： 2021年08月25日 
JST資料番号： G0114A  ISSN： 0918-7928  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々はホイッスラー波を活用することで臨界密度を超える高密度プラズマ中でイオンを直接加熱する機構を提案している.このエネルギー変換は,定在ホイッスラー波中で増幅されたイオン音波がレーザー周期程度の極短時間で崩壊することに起因する.定在波中のイオンは,時間的に一定な静電場によって効率的に加速され,ポンデロモーティブポテンシャルに匹敵するエネルギーを電磁波から獲得する.最終的なイオン温度はプラズマ密度や外部磁場強度,ホイッスラー波の振幅を用いて見積もられ,100keVを超える温度にも達することが予測される.本解説では,このイオン加熱機構がレーザー駆動慣性核融合の新たな点火方式の選択肢になりうるかについて,プラズマ粒子シミュレーションを用いて検討した結果を紹介する.(著者抄録)

シソーラス用語： *ホイスラ波 ,  *プラズマ加熱 ,  *イオン音波 ,  定在波 ,  動重力 ,  イオン温度 ,  プラズマ密度 ,  *着火 ,  *慣性核融合 ,  *レーザ核融合 ,  レーザプラズマ ,  核融合 ,  高密度プラズマ ,  *プラズマ点火 ,  *レーザ-プラズマ相互作用 ,  核融合科学 ,  電子加熱 ,  DT核融合 ,  *プラズマイオン加熱 ,  核融合炉点火 ,  プラズマ
準シソーラス用語： *イオン加熱 ,  臨界密度 ,  ポンデロモーティブ力 ,  核融合点火 ,  慣性閉込め核融合 ,  PICシミュレーション

分類 (2件)： プラズマ生成・加熱  (BJ02060E) ,  核融合装置  (BJ02083Z)

引用文献 (9件)：

• T. Sano et al., Phys. Rev. E 96, 043209 (2017).
• T. Sano et al., Phys. Rev. E 100, 053205 (2019).
• T. Sano et al., Phys. Rev. E 101, 013206 (2020).
• T. Sano et al., Phys. Rev. E 102, 053214 (2020).
• S. Fujioka et al., Sci. Rep. 3, 1170 (2013).

タイトルに関連する用語 (4件)： ホイッスラー波 ,  イオン加熱 ,  核融合科学 ,  応用