抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
3Dプリンタを活用した学校教育における研究の傾向について,学術資料検索データベースを用いて探索的に調査した。続いて,児童が3Dプリンタを体験した5つの事例の特徴や課題などを考察した。その結果,1)3Dプリンタを活用した学校教育における研究事例は2014年頃から増加し,2)高等専門学校や大学など,対象の年齢層が高くなるほど研究事例数が多く,小学校での事例数は非常に少ないことが確認された。児童や生徒が実際に3Dプリンタを体験する事例では,3)中学校の場合は技術・家庭科での活用に限定されていたが,4)小学校の場合は対象学年や教科は定まっていなかった。小学校の事例では,5)3Dデータ作製は,児童がモデリングソフトウェアを操作した例と教員が3Dスキャナーで取得した例の2つの方法があった。6)簡便なモデリングソフトウェアでも操作が簡単だと感じた児童と難しいと感じた児童がいた。7)児童らは3Dプリンタに対する興味・関心が高く,実際に体験することでさらに高まっていた。8)作製したデータを授業中に印刷した事例は無く,教員らが授業以外の時間に印刷していた。9)データ作製や印刷は行わず3Dプリンタが動いている様子を児童らが観察することで学びを深める事例があった。(著者抄録)