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J-GLOBAL ID：202202232469296386   整理番号：22A2995410

知識生産と倫理的・法的・社会的課題 データビジネスにおける「ELSI」はどこから来て,どこへ行くのか

ELSI Initiative on Data Business: Current status and prospects

著者 (5件)： 長門裕介 (大阪大 社会技術共創研究セ) ,  JU Heechul (電通) ,  JU Heechul (大阪大 社会技術共創研究セ) ,  岸本充生 (大阪大 データビリティフロンティア機構) ,  岸本充生 (大阪大 社会技術共創研究セ)
資料名： 研究技術計画  (Journal of Science Policy and Research Management)
巻： 37  号： 3  ページ： 296-309  発行年： 2022年11月01日 
JST資料番号： X0206A  ISSN： 0914-7020  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 今日,ますます多様で大規模なデータを利用するビジネスは,地球規模で成長している。データ収集と解析のための新技術は,非常に急速なペースで変化し,社会に実装されている。ビジネスでは,ユーザと市民からの理解と信用が必須で,ELSI(倫理,法的,および社会的問題)フレームワークは,分節化された方法で技術的側面以外のあらゆる問題を扱うので,ますます注目を浴びている。本稿では,データビジネスにおけるELSIイニシアティブの実例として,(株)電通と大阪大学,ELSI研究センターが行った共同研究の結果を紹介した。最初に,共同研究の背景として,著者らは,ELSIがデータビジネスにおいて必要かどうかについて論じて,共同実施研究の結果に基づく現状と将来展望を提示した。次に,従来のELSIの問題点をレビューし,特に「同意」に関連する課題を指摘した。産学共創によるELSI実装の例として,位置情報業界団体のLBMAJapanの事例を論じた。以上を踏まえ,ELSIを開発プロセスおよび人材育成という2つの展望からELSI対応の将来を展望した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 生産 ,  社会問題 ,  *産学協同 ,  日本 ,  人材育成
準シソーラス用語： *データ利用 ,  開発プロセス ,  共同研究 ,  *産学連携 ,  事例紹介 ,  実践的研究 ,  社会的問題 ,  *知識生産 ,  倫理的問題

分類 (2件)： 研究開発  (AA03000V) ,  経営工学一般  (KA01010C)

引用文献 (18件)：

• [1] 標葉隆馬,責任ある科学技術ガバナンス概論,ナカニシヤ出版,chap. 10-11 (2020).
• [2] 内閣府,科学技術・イノベーション基本計画, (2021),https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index6.html (2022年7月15日閲覧).
• [3] G. Goehring, R. Rossi and Z. Dave, Advancing AI Ethics beyond Compliance, From Principles to Practice, IBM Corporation (2020). https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/report/ai-ethics (2022年7月1日閲覧).
• [4] G. Goehring, R. Rossi and R. Beth, AI Ethics in Action an Enterprise Guide to Progressing Trustworthy AI, IBM Corporation (2022). https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/report/ai-ethics-in-action (2022年7月1日閲覧).
• [5] T. Metzinger, Ethics washing made in Europe, Tagesspiegel (2019). https://www.tagesspiegel.de/politik/eu-guidelines-ethics-washing-made-in-europe/24195496.html (2022年7月1日閲覧).

タイトルに関連する用語 (4件)： 知識 ,  倫理 ,  社会 ,  ビジネス