文献
J-GLOBAL ID:202202259794637374   整理番号:22A1067344

熱サイクル法で測定した潜熱蓄熱材Na2HPO4水溶液の相変換温度とNa2HPO4-H2O系相図との数値比較

Numerical Comparison between Phase Change Temperatures of Latent Heat Storage Material Na2HPO4 Aqueous Solutions Measured by Thermal Cycling and Phase Diagram Values for the Na2HPO4-H2O System
著者 (2件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 62-69(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: S0110B  ISSN: 0386-216X  CODEN: KKRBAW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
リン酸水素二ナトリウム12水塩は室内の空調や床暖房への適用が期待される潜熱蓄熱材であるが,7水塩は12水塩の融点より高い温度で安定に存在し得るので,長期にわたる蓄熱・放熱の繰返しにおいて12水塩の融液中に晶析して蓄積し,潜熱量の減少を引き起こす.このような相分離を回避するため,相図上の7水塩の液相線を考慮して過剰量の水が一般に添加される.しかし,水の過剰量添加は潜熱量の減少を招く欠点がある.また,蓄熱・放熱時の7水塩の過渡的な相変換挙動を平衡系の相図から予測することはきわめて困難である.本研究は相変換挙動と相図との対応を明らかにするため,リン酸水素二ナトリウム濃度範囲24.7-52.9 wt%の水溶液に対して,温度範囲243-353 Kの熱サイクル試験を実施し,得られた冷却加熱曲線により相変換挙動を観測した.比定した結晶相は12水塩と水との共晶,12水塩および7水塩で,これらの融点は相図と一致した.しかし12水塩および7水塩の液相線の位置は相図とは異なり,それより高濃度側にあることが指摘された.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
エネルギー貯蔵  ,  一成分系の相平衡・状態図 
引用文献 (25件):
  • Abhat, A.; “Low Temperature Latent Heat Thermal Energy Storage: Heat Storage Materials,” Sol. Energy, 30, 313-332 (1983)
  • Fredlake, C. P., J. M. Crosthwaite, D. G. Hert, S. N. V. K. Aki and J. F. Brennecke; “Thermophysical Properties of Imidazolium-Based Ionic Liquids,” J. Chem. Eng. Data, 49, 954-964 (2004)
  • Ghule, A., C. Bhongale and H. Chang; “Monitoring Dehydration and Condensation Processes of Na2HPO4·12H2O Using Thermo-Raman Spectroscopy,” Spectrochim. Acta A Mol. Biomol. Spectrosc., 59, 1529-1539 (2003)
  • Hammick, D. L., H. K. Goadby and H. Booth; “Disodium Hydrogen Phosphate Dodecahydrate,” J. Chem. Soc. Trans., 117, 1589-1592 (1920)
  • Hirano, S. and T. Saitoh; “Mass and Cooling-Rate Dependences of Degree of Supercooling of Disodium Hydrogenphosphate Dodecahydrate,” J. Jpn. Inst. Energy, 80, 963-972 (2001)
もっと見る

前のページに戻る