抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ハイブリッドロケット(HR)の歴史は古く,1930年代に始まる。その特徴は,酸化剤と燃料を分離保持することによる,燃料流量の酸化剤流量依存と,巨視的な流れの混合と境界層燃焼である。そのおかげで,高い安全性,低コスト性,高性能性,広いミッション適合性,低公害性などの利点を有する。しかし,このような利点が明らかにも関わらず,未だに液体・固体ロケットに比肩しうる市場を形成できていない。その最大の理由は,燃料後退速度が低いことにある。現在第3のHRブームの最中である。液体・固体ロケットに比肩しうるまでHRの技術を向上させることを目的として,2008年3月より,JAXA宇宙研の大学共同利用システムとして,HR研究WGが発足した。この研究会を通じて,技術の動向を見極め,次の技術の展望を明らかにし,さらには革新的な技術開発を行うことを目的としている。ここでは,ハイブリッドロケット技術の現状と展望についてレビューし,従来のHRの改良に加えGAPガスハイブリッド方式等の新技術について述べた。