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J-GLOBAL ID：200902209864437484   整理番号：08A0543165

福岡県平尾台のウサギ穴から産出した完新世哺乳類遺体群集とその放射性炭素年代

An Assemblage of Holocene Mammalian Remains from Usagi-ana Cave on the Hirao-dai Karst Plateau, Fukuoka Prefecture, Western Japan, and its Radiocarbon Age

著者 (4件)： 中川良平 (愛知教大 大学院) ,  河村善也 (愛知教大 大学院) ,  米田穣 (東大 大学院) ,  柴田康行 (環境研)
資料名： 愛知教育大学研究報告 自然科学  (愛知教育大学研究報告 自然科学編)
号： 57  ページ： 55-63  発行年： 2008年03月01日 
JST資料番号： F0576A  ISSN： 0365-3722  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 平尾台カルスト台地の北東部に位置する小さい裂罅状竪穴のウサギ穴を調べた。ほ乳類遺体を産する赤褐色泥は,洞窟の最深部近くに露出する。遺体の一部はAMS放射性炭素法により,7092±46yBPと測定された。0.5mm目の篩を用いて水洗した後,26点が種または属のレベルまで同定できた,大部分が食虫目,翼手目,齧歯目に属する小型哺乳類で,少なくとも7種の陸生哺乳類が含まれる。この遺体群集は,同じ平尾台の清龍窟や不動洞に産した後期更新世の絶滅種を含む群集とは異なり,現在の九州の平地や低山帯に分布する現生種かそれに近いものから成り,温帯の森林環境が推定される。また,本州西部の前期完新世の2群集と類似し,ほぼ同様の動物相が本州西部から九州まで広がっていたと考えられる。

シソーラス用語： 完新世 ,  福岡県 ,  *洞窟 ,  *哺乳類 ,  化石群集 ,  食虫類 ,  コウモリ ,  齧歯類 ,  *古環境 ,  生息分布 ,  放射性炭素法年代測定
準シソーラス用語： ウサギ穴 ,  *小型哺乳類化石 ,  翼手類

分類 (2件)： 新生代  (DE03040C) ,  第四紀  (DE02070C)

タイトルに関連する用語 (8件)： 福岡 ,  ウサギ ,  産出 ,  完新世 ,  哺乳類 ,  遺体 ,  群集 ,  放射性炭素年代