抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では転び事故予防の観点から,駅床が有するリスクの考え方や床の滑り摩擦抵抗の評価法の基本的考え方などについて解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:事故発生場所,通勤途上で転んで怪我した箇所などの調査データ,2)駅床が有するリスクの考え方:事故の発生確率とその事故によりもたらされる傷害の程度の積で表せるリスク,3)駅床のリスク要因:駅での転び要因の分類(外的要因として床面,視環境,混雑,転び予防策での要因,内的要因として服装・履物・眼鏡,歩行状態,身体機能の衰え/妊娠/障害/異常/病気/体調不良/飲酒/治療薬での要因),4)転びと駅床の問題:床面と靴裏面との摩擦抵抗と転倒リスクの関係,躓き(駅床で躓きを起す危険箇所,躓きの予防対策として5mm以下の段差,靴のトウスプリング,事故現場の駅ホーム上の注意喚起表示など),滑り(駅床のトライボロジー,滑り発生時の足の動き,主に建築分野で普及している床滑り測定法,滑りと床材の評価,ランプテストによる測定結果と転倒リスク値,滑り片の基本的な動きなど)。