抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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台風通過後に台湾北東陸棚上の広範囲で海面水温が低下する現象のメカニズムを明らかにするため,大気海洋結合モデルを使い2つの台風のケースについて再現計算を行った。計算された両台風の経路は気象庁のベストトラックとよく一致していた。また,海洋モデルの結果も,北東方向に流れていた黒潮が台風通過後に北向きに流れる様子や,陸棚上での低水温域の分布など観測値とよく一致していた。低水温水塊は,台湾付近の風が北風から南東風に変わることで生じた沿岸湧昇により台湾北の陸棚上に供給され,台湾海峡に向かう強い流れによって輸送されていた。さらに,黒潮の西側の正の渦度の領域においてその低水温水塊の一部が海面まで湧昇していた。(著者抄録)