抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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複雑な模燃焼反応系に対して,詳細化学反応機構を自動生成し,CFDに自動的に組み込むことが求められるが,化学方程式の硬直性,化学種移流方程式の増加,および混合輸送係数の計算時間の増大が問題となる。方程式の硬直化の回避のために,陰解法の使用や速い反応プロセスの除去などが行われる。これらにはMaasらによるILDM法の適用,BrownらによるVODE,DASPKが知られている。本稿はGouらのMTS(動的マルチタイムスケール)に注目し,CFDとの連成の可能性を調べる。流体方程式に対する数値法について,当量比1のメタン/酸素着火問題,64化学種,334反応を含む事例に適用し,化学種が増えるとMTS法の効率性がVODE法よりも大幅に改善されることを確認した。またメタン/空気の着火遅れ,一次元衝撃波管問題について適用し,MTS条件がVODEと手法と一致し,計算速度が速いこと,CFDとの連成で,当量比1の水素/酸素混合気の解析結果は,MTSにより,計算時間が大幅に削減できることを確認した。