抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災とそれに伴う原子力発電所の事故により,日本はエネルギー政策の大きな転換を追られている。是か非かの二極論や「いつまでに」を示さない議論,原子力発電の再稼働や現状維持ありき,反対ありきの意見が多く見られる。本研究では,大局感を持った中庸のエネルギーシナリオの構築に向け,各種技術を考慮して電力の低炭素化に関する解析を行った。発電技術オプションとしては,原子力,石炭火力,LNG火力,石油火力,LNG複合火力,水力,揚水,地熱,太陽光(PV),風力を考えた。述の数値データおよび既報と同様の各種発電技術の特性パラメータを入力として,設備容量制約,負荷追従制約等の制約条件のもと,2010年,2020年,2030年,2040年,2050年の電力網のコストを線形計画法により最小化した。各年に対して夏季ピーク,夏季平日・休日,中間期平日・休日,冬季平日・休日の7代表日を設定し,これからの系統電力網のあり様や課題について議論した。(著者抄録)