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J-GLOBAL ID：201402208701610891   整理番号：13A1957051

北海道幌延地域に分布する堆積岩中のU,Thおよび微量元素の存在形態

著者 (5件)： 小瀬村隆 (東京都市大 大学院工学研究科) ,  本多照幸 (東京都市大 大学院工学研究科) ,  水野崇 (日本原子力研究開発機構) ,  村上裕晃 (日本原子力研究開発機構) ,  野村雅夫 (東京工大 原子炉工研)
資料名： フィッション・トラックニュースレター  (Fission Track News Letter)
号： 26  ページ： 16-20  発行年： 2013年09月20日 
JST資料番号： L6631A  ISSN： 1340-900X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高レベル放射性廃棄物に含まれるマイナーアクチノイドが地層中においてどのような挙動をするかを把握するために,マイナーアクチノイドのアナログ元素として利用可能な希土類元素及びU,Thを堆積岩試料から抽出し,ICP-MSで分析した。試料は北海道幌延町において掘削したボーリング孔の稚内層(珪質泥岩)と声問層(珪藻質泥岩)から採取した。抽出は酢酸(酸可溶態並びにイオン交換態),塩化ヒドロキシルアンモニウム(酸化物態),過酸化水素および酢酸アンモニウム(硫化物態および有機物態)で段階的に抽出し,この3段階で抽出されなかったものを残渣(珪酸塩態)とした。その結果,断層部は健岩部に比較して酸化的な環境にあること,U及びThは断層部において硫化物態として存在していること,断層部では希土類元素は主に珪酸塩態として存在していることが,示唆された。

シソーラス用語： *北海道 ,  *堆積岩 ,  *希土類元素 ,  *ウラン ,  *トリウム ,  ICP-MS分析 ,  高レベル廃棄物 ,  地中処分 ,  微量元素 ,  *アクチノイド
準シソーラス用語： マイナーアクチノイド ,  幌延町

分類 (2件)： 岩石圏の地球化学一般  (DD01041C) ,  放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (4件)：

• 平賀正人,石井英一,2007:幌延深地層研究計画(第1段階)において採取されたボーリングコアの鉱物組成・全岩化学組成および地表ガスの化学組成.JAEA-Data/Code-022,p51-57
• 木村進一,鹿園直建,野原昌人,2003:堆積岩の化学組成及び同位体組成より推定した古日本海海洋環境.地学雑誌112(4),p586-607
• 木川田喜一,早津岳宏,前川裕子,本多照幸,大井隆夫2007:逐次溶解法を用いた火山性海底堆積物の微量元素形態別分析.日本海水学会誌61(5),p286-292
• George W.A.Nyakairu and Christian Koeberl, 2001:Mineralogical and chemical composition and distribution of rare earth elements in clay-rich sediments from central Uganda. Geochemical Journal,Vol.35, p13-28

タイトルに関連する用語 (8件)： 北海道 ,  幌延 ,  地域 ,  分布 ,  堆積岩 ,  Th ,  微量元素 ,  形態