抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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有節材の収縮挙動を明らかにすることを目的とし,有節材と無節材,また節径および節径比の異なる材にそれぞれ座標点を打ち,生材から全乾までの画像を記録し各座標点の位置測定を行った。その結果,無節材では変形しないのに対して,有節材は節の髄を起点に大きく弓反りすることがわかった。これは,無節材では繊維方向の収縮が約0.2-0.3%と極めて小さく均一であるのに対して,有節材の節内部は約6%と大きく収縮し,節周辺部も最大3%ほど収縮したためである。また,節の大きさが収縮に与える影響を調べるため,節径比と節長径全収縮率の関係を検討したところ,生節では節径比が小さいものほど収縮率も小さい傾向があるが,死節の場合,節径比が小さくても収縮率は小さくならなかった。これは生節の場合,小さな節ほど収縮は周囲の樹幹材によって拘束されるが,死節は樹幹部と繊維の連続性がほとんどなく拘束の影響が少ないためと考えられる。(著者抄録)