抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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汚れを落とす仕組みを科学的に理解するために,洗浄の基本的な考え方を紹介したのち,洗濯に不可欠な液体,洗剤および洗濯機の観点から洗濯の現状を整理した。まず,表面自由エネルギーと汚れの洗浄性に関し,洗浄性が汚れ,基質および液体の表面自由エネルギーの大きさに支配されることを示した。次に,界面電気と汚れの洗浄性に関し,汚れ-基質間の全相互作用ポテンシャル曲線等より,洗浴中における汚れの脱離や再付着は,コロイド分散系の安定性の問題として論じることができることを示した。次に,洗剤の配合成分と洗浄作用に関し,種々の水溶液中で超音波洗浄を行った時のポリエステル人工汚染布の洗浄率とポリエステル布に対する再付着の程度を例示した。次に,洗濯の機械力と家庭用洗濯機に関し,汚れ除去が機械力により促進されること,布の損傷を抑えながら高い洗浄力を得る機械力の工夫が今後の課題であること,節水洗濯では被洗物の重量を基準値した洗剤投与が必要であることを示した。