抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,産業界では製品の差別化のために高級感を持たせるための加飾技術が発達し,質感を定量化することが困難な表面の見えが増えてきた。例えば,自動車や家電製品に用いられるメタリック塗装では,塗膜中の微細な金属フレークの反射によって高級感を出しているが,そのキラキラとした質感を定量化することは難しい。そこで本論文では,これらのように表面下のフレークなどによって反射光が独特に変化する表面を対象とし,表面下の法線分布を統計的に解析することでメタリック塗装の質感定量化を行う。その際,メタリック塗装は観測距離に応じて反射の振る舞いが異なるため,適切な観測スケールを評価する。そして,反射データから推定した法線尤度に,混合ガウスモデルを当てはめることで表面下の法線分布を解析する。また,解析した表面下の法線分布から,単位面積内のフレークの法線数や法線方向などの統計量を求め,質感の定量化を行う。さらに,独特な法線分布を持つ物体として,ヘアライン加工された金属についても同様に,法線分布を統計的に解析することで質感の定量化を行う。(著者抄録)