抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中性子イメージングの汎用性を上げるためには,感度が高く,優れた位置分解能と大きな有効面積をもつ中性子撮像システムを開発し,実用化に近づける必要がある。筆者らは微細な細孔で形成される細孔型マイクロパターンガス検出器(MPGD)の細管中に,放射線とガス分子との相互作用を限定することで,高感度かつ高い位置分解能を有する「放射線イメージング」が実現できることを見出している。本論では,X線を用いて開発したMPGDの性能評価を行い,空間分解能は細管の直径(50μm)にまで達成できることを検証した。また,ガラスキャピラリー(CP)を用いた細孔型MPGAを試作し,中性子に対する応答性の評価結果を示した。さらに,CPを用いた中性子イメージング検出器を試作し,熱中性子ビームによる特性試験およびシミュレーションによる評価を行い,撮像化できることを確認した。現在,X線イメージングで開発した高解像度化を応用し,50μmの空間分解能をもつ中性子用MPGDの開発を進めている。