文献

J-GLOBAL ID：201802237089609707   整理番号：18A2242057

ポリ乳酸ステレオコンプレックスの結晶化機構とその制御

Crystallization of Stereo Complex of Poly (lactic acid)

著者 (1件)： 松葉豪 (山形大 大学院有機材料システム研究科)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 54  号： 12  ページ： 444-450  発行年： 2018年12月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリL乳酸とポリD乳酸をブレンドさせて結晶化させると,α晶よりも融点が50°C以上高いステレオコンプレックス晶が観測される。そこで,ガラス状態からの低温からの昇温プロセスおよび溶融体からの降温プロセスにおけるステレオコンプレックス晶の結晶化について議論する。さらに,流動条件下での結晶化について議論する。ガラス状態からの結晶化では170°Cでα晶が融解しステレオコンプレックス晶が成長することがわかった。そのため,溶融体からの結晶化で見られるような球晶構造は観測されず,またラメラ晶の相関である長周期が二種類観測された。一方,溶融状態からの結晶化では,非常にラメラ晶のサイズよりも大きな密度揺らぎが成長していることを示すことができた。せん断により,この密度揺らぎの成長は促進されていることから,結晶成長やモルフォロジーに大きな影響を与えていることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： ラメラ ,  *ポリ乳酸 ,  *結晶化 ,  密度 ,  ゆらぎ ,  *ステレオコンプレックス ,  結晶成長 ,  PLLA ,  剪断
準シソーラス用語： 密度ゆらぎ ,  ポリ(D-乳酸)

分類 (2件)： 物理的性質一般  (YH02021U) ,  晶析  (XD02070T)

引用文献 (25件)：

• 辻 秀人, ′′ポリ乳酸: 植物由来プラスチックの基礎と応用′′, 米田出版 (2008).
• H. Tsuji, Macromol. Biosci, 5, 569 (2005).
• S. Sato, S. Kanehashi, and K. Nagai, Kobunshi Ronbunshu, 71, 187 (2014).
• S. Sato, T. Nyuui, G. Matsuba, and K. Nagai, J. Appl. Polym. Sci., 131, 40626 (2014).
• Auras RA, Lim LT, Selke SEM, Tsuji H, ′′Synthesis, Structures, Properties, Processing, and Applications′′, Wiley (2011).

タイトルに関連する用語 (3件)： ポリ乳酸 ,  ステレオコンプレックス ,  結晶化