・イミダゾリリデン環上に直接導入されたホスホリル基を有しその回転によってカルベン周辺の反応空間を大きく拡大させるPoxlmの開発および反応空間の変化を外部刺激により誘起し,単量・保存可能なルイス酸-塩基付加体からFrustrated Lewis Pairを自在発生させるフラストレーション再生システムの紹介。 ・Poxlmにおけるカルベンを求核部位,ホスホリル基を求電子部位として協同的に活用することによるCO2をカルボン酸-リン酸混合酸無水物への直接変換およびCO2の非対称ケトンへの直接的かつ効率的な誘導化。 ・Poxlmが金属に対して単座(カルベンまたはホスホリル基)または二座配位子として作用することの発見とその配位形式を制御する手法の開発。