抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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様々な化学処理を経て精製されるセルロースは,還元末端やカルボキシ基の存在によって加熱黄変を起こす。特に,アルカリ処理により精製されたセルロースの耐熱性(特に熱重量減少)については報告されているが,加熱黄変特性に関する知見は知られていない。そこで本研究では,微結晶セルロースに対して段階的な濃度によるアルカリ処理を行い,加熱黄変特性との関連を調査することを目的とした。X線回折測定ではNaOH水溶液濃度が9~11%の間でセルロースの結晶形がI型からII型へ急激に移行したのに対し,大気環境下で180°Cのオーブン中で2h加熱処理した試料の黄変度はNaOH水溶液濃度が上がるにつれて徐々に減少することが分かった。(著者抄録)