文献

J-GLOBAL ID：200902255045616444   整理番号：09A0636439

飼料用水稲栽培での牛糞堆肥の窒素肥料的効果における堆肥の腐熟度と施用時期の影響

Effects of the stage of maturity and timing of application of cattle manure compost on the nitrogenfertilizer effect in forage rice cultivation

著者 (3件)： 原嘉隆 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  土屋一成 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  中野恵子 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 80  号： 3  ページ： 241-249  発行年： 2009年06月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 飼料用水稲栽培における牛糞堆肥の腐熟度に応じた適切な施用時期を把握するため,腐熟度が異なる牛糞堆肥を代かきのO~4週前に施用し,飼料用水稲の生育および窒素吸収を調査した。また,作土と下層土における土壌溶液の窒素濃度の経時変化を調べた。堆肥の腐熟度が高く施用時期が早いほど,作土の土壌溶液の窒素濃度は低く,水稲の窒素吸収量も低くなった。代かき直前に1次発酵途中の堆肥を施用した場合,活着に遅延がみられたが,他の生育障害は認められなかった。飼料用水稲の収量は吸収窒素量に応じて高くなった。下層土への窒素溶脱は堆肥の腐熟度が低く施用が遅いほど少なかった。飼料用水稲栽培では,1次発酵後の牛糞堆肥を代かき間近に施用することで,窒素肥料として効果的に利用できると考えた。

シソーラス用語： *イネ ,  *飼料作物 ,  *堆肥 ,  家畜糞尿 ,  有機物施用 ,  窒素肥料 ,  窒素 ,  代かき ,  養分吸収 ,  植物成長 ,  作物収量 ,  土壌溶液 ,  溶脱 ,  窒素循環 ,  福岡県
準シソーラス用語： *飼料イネ ,  *牛糞堆肥 ,  窒素濃度

分類 (2件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (22件)：

• 安西徹郎. 水稲に対する豚尿の施用法に関する研究. 千葉農試特報. 1988, 16, 1-50
• 荒川祐介. 水田土壌における家畜ふん推肥の利用. 季刊雑誌「肥料」. 2007, 108, 89-95
• 畜産環境整備機構. 家畜ふんたい肥利用マニュアル. http://leio.lin.go.p/taihi/riyoumanual.html. 2002
• 土壌環境分析法編集委員会. 土壌環境分析法. 1997, 390-391
• 羽賀清典. 家畜ふん尿からの堆肥生産における今後の方向. 圃場と土壌. 2007, 39, 10,11, 1-5

タイトルに関連する用語 (6件)： 飼料 ,  水稲栽培 ,  牛糞堆肥 ,  窒素肥料 ,  堆肥 ,  腐熟度