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J-GLOBAL ID：200902211874944532   整理番号：08A0510528

塗膜の乾燥(2)表面張力流による凹凸形成

著者 (1件)： 山村方人 (九州工大)
資料名： 塗装工学  (Journal of Japan Coating Technology Association)
巻： 43  号： 5  ページ： 176-182  発行年： 2008年05月30日 
JST資料番号： S0871A  ISSN： 0285-3787  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塗布膜の表面温度・濃度は面内で不均一であることが多い。温度,濃度分布によって,表面張力差が生じるとマランゴニ応力による流れが誘起され,塗布膜の凹凸を生む要因となる。本稿では,表面張力流による凹凸形成過程について概説した。まず,静的表面張力の温度・濃度依存性について説明した。次に,温度分布による静止基材上の表面凹凸について,塗布膜面のある一点を局所的且つ継続的に冷却した場合を例に,同じく,濃度分布による表面凹凸について,塗布膜面のある一点に溶質が定常吸着した場合を例に,解説した。又,現実の乾燥プロセスで起きる温度・濃度の時間変化による静止基材上の表面凹凸の発生メカニズムについて言及した。更に,多数のノズルの下を基材が,一定速度で走行する場合に拡張し,表面の凹凸形成について論じた。又,凹凸が平均膜厚に比べて十分に小さい場合の簡単な一次元流れを仮定した表面張力流れのモデリングについて解説した。最後に,表面凹凸生成・減衰に関する既往の研究について,概括した。

シソーラス用語： *塗膜 ,  *乾燥 ,  界面張力 ,  温度依存性 ,  濃度依存性 ,  *表面粗さ ,  Marangoni対流 ,  Newton流体 ,  膜厚 ,  粘度 ,  平滑化 ,  クレータ ,  濃度分布 ,  蒸発熱 ,  非平衡状態 ,  非軸対称物体 ,  ノズル ,  母材 ,  一次元流 ,  表面力 ,  経時変化 ,  モデリング ,  溶媒 ,  温度分布 ,  自由表面
準シソーラス用語： Hamaker定数 ,  支配方程式 ,  熱風乾燥 ,  表面間力 ,  毛管圧力

分類 (1件)： その他への塗装,各種塗装法  (YJ04040T)

引用文献 (14件)：

• R. Vochten, G. Petre: Journal of Colloid and interface Science, 42, 320-327(1973)
• J. Jasper, J. Phys: Chem. Ref Data, 1, 841-984(1972)
• 山村ら, 化学工学第39回秋季大会要旨集, J317(2007)
• S. E. Orchard: Appl. Sci. Res. A11, 451-464(1962)
• L. W. Schwartz, R. V. Roy, R. R. Eley, S. Petrash: Journal of Colloid and Interface Science, 234, 363-374(2001)

タイトルに関連する用語 (3件)： 塗膜 ,  表面張力 ,  凹凸