抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シリーズで第一原理計算の解説を行なってきているが,本稿では収束について解説した。第一原理計算では電子状態の基底状態が求まるまで(収束するまで)自己無撞着な繰返し計算を実施することになる。この収束が一体何であるか,如何に収束させるかおよびこの収束を如何に速めることができるかについて述べた。第一原理計算では前述のように繰返し計算を実施するが,計算結果としての全エネルギーが徐々に小さくなってある値でほぼ一定になる。収束はこれを見て判断する。その判断は計算対象にもよってことなるが,1回前との計算結果の差が少なくとも1meV/1原子になることが必要である。ちなみに,著者は0.01meV/1原子を基準としている。関連して,収束が遅くなる例および収束の速め方いろいろについて述べた。この中で,電荷密度(電子密度)の混合について触れ,単純混合,その他の混合の仕方および混合以外の収束の進め方について解説した。