抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景。野生発育不全型(WA)細胞質雄性不稔(CMS)は,3系統のハイブリッド米の育種のためにほとんど独占的に使用されてきた。多くのインディカ栽培品種はWA-CMS系統の回復遺伝子を有することが知られており,維持系統として使用することができない。特に選抜インディカ栽培品種IR24およびIR64は,WA-CMS系統の回復系統であることが知られており,ハイブリッド種子生産のための雄のペアレントとして使用される。CMS IR24およびCMS IR64を開発すれば,ハイブリッド米育種計画におけるF
1ペアの組合せは大いに広がる。所見。CMS系統,並びにIR24およびIR64の回復系統の生産ために,単一核遺伝子Rf17によって生殖能力が回復する中国の野生イネ(CW)型CMS/Restorer of fertility17(Rf17)システムを用いた。Rf17の連続した戻し交雑およびマーカー利用選抜により,完全な雄性不稔CMS系統の作製に成功し,IR24およびIR64の回復系統を完全に復元した。CW細胞質は栽培特性に影響しなかった。結語。IR64は最も一般的なメガ品種の1つであり,多くの最新品種の育種に使用されるため,IR64のCW-CMS系統はハイブリッド米育種のために有用である。(翻訳著者抄録)