文献

J-GLOBAL ID：201702254441810885   整理番号：17A0601674

カンムリブダイ(スズキ目:ブダイ科)の生物学的特性と八重山海域における資源特性

Biological aspects and stock status of Bolbometopon muricatum (Perciformes: Scaridae)

著者 (4件)： 下瀬環 (水産研究・教育機構 西海区水研 亜熱帯研究セ) ,  秋田雄一 (沖縄県水産海洋技セ 石垣支所) ,  太田格 (沖縄県水産海洋技セ) ,  宮本圭 (沖縄美ら島財団 総合研究セ)
資料名： 沖縄生物学会誌  (Biological Magazine Okinawa)
号： 55  ページ： 47-57  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： X0789A  ISSN： 0474-0394  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カンムリブダイは,八重山諸島周辺海域に生息し,漁業の対象になっている大型のブダイ科魚類であるが,当海域における生物学的特性および資源特性については,これまで全く報告されていなかった。ここでは,本種の生物学的知見を文献調査によって整理し,八重山海域における漁業と資源の現状を,漁業者への聞き取りによって調べた。八重山海域における本種資源は,1960~2000年にかけて,1)大型個体の数,2)大量漁獲の規模,3)大量漁獲の頻度,のすべてにおいて減少したと考えられた。聞き取り調査および漁獲統計から,2000年以降も大型個体の水揚げ尾数は減少しているが,大型個体の多く見られる海域はまだ各所に残っており,資源水準は低いながらも一定量を維持していると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *スズキ類 ,  *沖縄県 ,  *島 ,  文献調査 ,  *水産資源 ,  労働者 ,  漁獲 ,  調査 ,  性質 ,  特性
準シソーラス用語： *カンムリブダイ ,  *ブダイ科 ,  スズキ目 ,  *八重山諸島 ,  漁業資源 ,  漁業者 ,  聞き取り調査 ,  生物学的特性

分類 (2件)： 動物生態学一般  (EE03010W) ,  魚類  (FH02020K)

引用文献 (33件)：

• 秋田雄一・太田格・海老沢明彦,2011.八重山海域主要沿岸性魚類の体長組成.沖縄県水産海洋研究センター事業報告書 72,25-40.
• Andrews, A. H., J. H. Choat, R. J. Hamilton and E. E. DeMartini, 2015. Refined bomb radiocarbon dating of two iconic fishes of the Great Barrier Reef. Marine and Freshwater Research, 66: 305-316.
• 亜熱帯総合研究所, 2007. 平成18年度 持続可能な漁業・観光利用調査.財団法人亜熱帯総合研究所.
• Aswani, S and R. J. Hamilton, 2004. Integrating indigenous ecological knowledge and customary sea tenure with marine and social science for conservation of bumphead parrotfish (Bolbometopon muricatum) in the Roviana Lagoon, Solomon Islands. Environmental Conservation, 31: 69-83.
• Bellwood, D. R., 2001. Scaridae. In Carpenter, K. E. and V. H. Niem (eds) FAO species identification guide for fishery purposes. The living marine resources of the Western Central Pacific. Volume 6. Bony fishes part 4 (Labridae to Latimeriidae), estuarine crocodiles, sea turtles, sea snakes and marine mammals. Rome, FAO. pp. 3468-3492.

タイトルに関連する用語 (5件)： スズキ目 ,  ブダイ ,  生物学的特性 ,  海域 ,  資源