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J-GLOBAL ID：201702258280057831   整理番号：17A0005123

高周波ジャイロトロンFU CW GIAにおけるエミッタの熱絶縁と電子ビーム特性への影響

Influence of Thermal-Insulation Structures of Thermionic Cathode on Electron-Beam Characteristics in Gyrotron FU CW GIA

著者 (7件)： 山口裕資 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  立松芳典 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  辻幸介 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  平野泰成 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  小寺政輝 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  笠純 (福井大 遠赤外領域開発研究セ) ,  斉藤輝雄 (福井大 遠赤外領域開発研究セ)
資料名： 遠赤外領域開発研究  (福井大学遠赤外領域開発研究センター研究成果報告書)
巻： 17  ページ： 30-34  発行年： 2016年10月 
JST資料番号： L7601A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,高周波ジャイロトロンFU CW GIAにおけるエミッタの熱絶縁と電子ビーム特性への影響に関する調査について報告している。これまで,高周波ジャイロトロンの高性能化を目指し,共振器に電子ビームを供給するためのマグネトロン入射型電子銃の研究開発を進めてきたが,今回,電子銃の長寿命化に関する研究に着手した。電子ビームの経時劣化を低減するには,熱電子を放出するエミッタ部の熱絶縁構造を見直す必要があるが,熱絶縁構造を変えると,電極の表面形状も変化するので,電子ビームの特性が劣化する恐れが出る。そこで,熱絶縁構造の異なる2つの電子銃を準備し,熱絶縁構造が電子ビーム特性にもたらす影響について調査した。まず,従来型の熱絶縁構造を有する電子銃(MIG-1),および,エミッタのみを熱絶縁した電子銃(MIG-2)という2つの電子銃を0.2THzジャイロトロンFU CW GIAに搭載して,発振実験を行い,それぞれの発振特性の違いを調べた。この結果,MIG-2のビーム性能は,MIG-1よりも低かったが,運転パラメータを最適化すれば,MIG-1と同様の性能が得られることが確認された。つまり,電子銃の運転領域を適切に選べば,発振効率の低下を防止することが可能である。

シソーラス用語： *電子銃 ,  *寿命延長 ,  *ジャイロトロン ,  電子ビーム ,  共振器 ,  *断熱構造 ,  *エミッタ【半導体】
準シソーラス用語： 長寿命化

分類 (1件)： 電子管,放電管  (NC02020D)

タイトルに関連する用語 (7件)： 高周波 ,  ジャイロトロン ,  CW ,  GIA ,  エミッタ ,  熱絶縁 ,  電子ビーム