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J-GLOBAL ID：201702275989391100   整理番号：17A0681883

キウイフルーツ‘レインボーレッド’における弾性指標による熟度の評価

著者 (3件)： 村上覚 (静岡県農林技術研究所果樹研究センター) ,  神谷健太 (静岡県農林技術研究所果樹研究センター) ,  佐々木俊之 (静岡県農林技術研究所果樹研究センター)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 16  号： 1  ページ： 89-93(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キウイフルーツ ‘レインボーレッド’ は,果実の熟度が変化しやすいため,非破壊で熟度を簡易に測定する技術開発が強く要望されている.そこで,音響振動法を利用した非破壊計測について検討し,弾性指標による熟度指標の作成を試みた.第2,3および4いずれの共鳴周波数から得られた弾性指標においても熟度が進むにつれて低下した.また,果肉硬度,糖度およびクエン酸含量との相関が高かったことから,弾性指標による熟度の推定は可能であると考えられた.収穫時期は第3または4共鳴周波数から得られた弾性指標により判別が可能と考えられた.7段階のステージの果実は弾性指標によって分類でき,それぞれ指標化することが期待できた.特に同一果実においても追熟過程をモニタリングすることができた.さらに,現場で汎用的に使用されている果実硬度計などと弾性指標との関係について明らかにした.これらのことから,弾性指標は収穫適期~可食時までを通じて,汎用性の高い熟度指標として活用でき, ‘レインボーレッド’ においてもこれまでの測定方法に代わって熟度の推定が行えることが期待できる.(著者抄録)

シソーラス用語： *キウイフルーツ ,  栽培管理 ,  弾性 ,  *熟度 ,  食品特性 ,  *非破壊検査 ,  果実【器官】 ,  果実製品
準シソーラス用語： *レインボーレッド

著者キーワード (8件)： 非破壊分析 ,  果肉硬度 ,  音響振動法 ,  追熟 ,  acoustic measurement of crispness ,  flesh firmness ,  nondestructive method ,  ripening

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  食品の分析  (FJ01030U)

引用文献 (17件)：

• 秋元秀美・櫻井直樹・岩谷真一郎・高橋昌之.2011.弾性指標を用いたアボカドサイズ・硬さ別の食べ頃予測.園学研.10(別1): 265.
• Asiche, O. W., C. Oda, M. Tanigawa, K. Ushijima, R. Nakano and Y. Kubo. 2012. Low-temperature modulated fruit ripening regulated by ethylene independent system in three kiwifruit cultivars. Hort. Res. (Japan) 11 (Suppl. 2): 303.
• 元村佳恵・長尾多実子・桜井直樹.2004.6品種のリンゴ果実硬度のレーザー・ドップラー法による非破壊・非接触測定.食科工誌.51: 483-490.
• 村上 覚.2013.優良新系統のつくりこなし方,レインボーレッド.p. 78の1の2-9.農業技術体系 果樹編5.キウイフルーツ.農文協.東京.
• Murakami, S., Y. Ikoma and M. Yano. 2015. Fruit ripening process in red kiwifruit cultivar ‘Rainbow Red’ (Actinidia chinensis) on vines. Environ. Control Biol. 53: 159-163.

タイトルに関連する用語 (6件)： キウイフルーツ ,  レインボー ,  レッド ,  弾性指標 ,  熟度 ,  評価