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J-GLOBAL ID：201702286291250937   整理番号：17A0150841

ゴミ箱ロボットにおける〈弱さ〉の表出について

著者 (3件)： 佐田和也 (豊橋技科大 情報・知能工学系) ,  山際康貴 (豊橋技科大 情報・知能工学系) ,  岡田美智男 (豊橋技科大 情報・知能工学系)
資料名： ヒューマンインタフェース学会論文誌(CD-ROM)  (Transactions of Human Interface Society (CD-ROM))
巻： 18  号： 1-4  ページ： 219-228  発行年： 2016年02月25日 
JST資料番号： L3614B  ISSN： 2186-828X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 他者のアシストを上手に引き出しながら,合目的的な行為を組織することを特徴とする関係論的な行為方略を備えた「関係論的なロボット」として,子どもたちのアシストを上手に引き出しながら,結果としてゴミを拾い集める「ゴミ箱ロボット」の実現を目指した。本稿では,ゴミ箱ロボットを実現する上で必要となる,他者のアシストを引き出し,ゴミを拾ってもらうための社会的表示や〈弱さ〉の表出方法について論じた。具体的には,研究背景,関連研究,研究目的等を整理し,目の前にあるゴミ,その近くにいる人,それに対するゴミ箱ロボットの振る舞いをいくつか用意し,どのような振る舞いが人からのアシストを引き出すかを検討するために,因子分析によって,これらの振る舞いに対して実験参加者の感じる基本的な因子を抽出した。さらに,印象評価実験によって,どのような振る舞いがアシストを引き出す上で効果的なのかを,分散分析,多重比較等を実施し,こうした振る舞いがもたらす結果を受けて,ゴミ箱ロボットにおける〈弱さ〉の表出手法について検討した。

シソーラス用語： *知能ロボット ,  *ヒューマンインタフェイス ,  コミュニケーション ,  制御 ,  型 ,  評価 ,  *情動 ,  感性 ,  実験 ,  主観評価
準シソーラス用語： *ヒューマンロボットインタラクション ,  動作制御 ,  動作パターン ,  *印象評価 ,  *コミュニケーションロボット ,  *感性ロボット ,  *感情表出 ,  *社会ロボット ,  被験者実験

分類 (2件)： 人工知能  (JE08000Z) ,  人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (9件)：

• 岡田美智男:『弱いロボット』,シリーズ ケアをひらく,医学書院 (2012).
• 岡田美智男:「ともに」あるロボットを求めて,岡田美智男,松本光太郎(共編著共):『ロボットの悲しみ コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学』,第1 章,pp.1-37,新曜社 (2014).
• Naoki Ohshima, Yusuke Ohyama, Yuki Odahara, P.Ravindra S De Silva and Michio Okada: Talking-Ally: The Influence of Robot Utterance Generation Mechanism on Hearer Behaviors, International Journal on Social Robotics, Vol. 7, Issue 1, PP.51-62 (2014).
• Yuto Yamaji, Taisuke Miyake, Yuta Yoshiike, P. Ravindra S De Silva and Michio Okada: STB: Child-Dependent Sociable Trash Box, International Journal of Social Robotics, Vol. 3, No. 4, pp.359-370 (2011).
• 茂呂雄二:ZPD からLPP へ 開けZPD,福島真人編:『身体の構築学 社会的学習過程としての身体技法』,pp.457-512,ひつじ書房 (1995).

タイトルに関連する用語 (3件)： ゴミ箱 ,  ロボット ,  表出