抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低粘度化処理をしたバイオディーゼル燃料(BDF)ではなく,廃食油(WVO)を直接利用するストレートベジタブルオイル(SVO)方式のディーゼルエンジン自動車について,性能評価と環境負荷の評価を実施した。SVOシステムは,WVOの粘度軽減にラジエータからの熱を利用するヒータ,不純物を取り除くフィルタ,WVO用タンク,軽油(LO)用サブタンク等により構成される。走行試験に先立って行なった性状分析で容積辺りの低発熱量を比較すると,WVOの発熱量はBDFよりLOに近かった。動力性能試験では,WVO使用時とLO使用時でほぼ同等の性能が得られ,また公道走行試験では,約300kmの道のりを往復し,高低差800mを登り下りし,高速道路を毎時約100kmで安定走行できていた。最低気温-2°Cにおよぶ冬季走行試験においても,始動時と停止時にLOを使用することにより,SVO自動車はトラブルなく走行した。SVO方式の自動車をWVOで走行させた場合のCO
2発生量は,WVOからBDFを製造して自動車を走行させた場合,LOで自動車を走行させた場合と比較して,最も少なかった。