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J-GLOBAL ID:201202200815105482   整理番号:12A1180659

不便の効用を活用するシステム ゴミ箱ロボット-関係論的なロボットの目指すもの

著者 (1件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 753-758  発行年: 2012年08月10日 
JST資料番号: F0131A  ISSN: 0453-4662  CODEN: KESEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本特集は,不便がもたらす効用を「不便益」と名付け,これを積極的に活用するシステムデザインについて様々な立場から考察したものである。本章では,不便益の事例として,「関係論的なロボット」「弱いロボット」に関する議論を整理し考察する。乳児は一人では何もできない「弱い存在」でありながら,養育者からのアシストを上手に引き出しつつ,結果としてミルクを手に入れ,行きたいところ移動してしまう。一方,養育者はこの乳児に手を焼きつつも,その乳児をアシストする中で,自分の存在価値の一部を乳児によって与えられるような相互構成的な関係を作り上げている。このような考えから生まれたものが「関係論的なロボット」「弱いロボット」である。本稿では,その事例として,「ゴミ箱ロボット」を紹介した。これは,自分ではゴミを拾えないけれど,子どもたちのアシストを上手に引き出しながらゴミを拾い集めてしまう,やや他力本願なロボットである。これを例に,人とシステムとの相互構成的な関わりや関係発達論的な関わりについて議論した。最近の「不便益」に着目する流れは,モノや道具の「個体」に備わる機能(=便利さ)を追及するのではなく,むしろ人との深い「関係」から立ち現われる,新たな価値を指向する動きと捉えることができるように思う。
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分類 (2件):
分類
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工業・技術設計  ,  ロボット工学一般 
引用文献 (15件):
  • 1) 岡田美智男:弱いロボット,シリーズ・ケアをひらく,医学書院 (2012)
  • 2) 岡田美智男,三嶋博之,佐々木正人(共編):身体性とコンピュータ,共立出版 (2001)
  • 3) 浜田寿美男:「私」とは何か-ことばと身体の出会い,講談社選書メチエ,講談社 (1999)
  • 4) J.J. Gibson: The ecological approach to visual perception, Houghton-Mifflin (1979)
  • 5) M. Okada, S. Sakamoto and N. Suzuki: Muu: Artificial Creatures as an Embodied Interface, SIGGRAPH 2000, the Emerging Technologies: Point of Departure, p.91 (2000)
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タイトルに関連する用語 (4件):
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