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J-GLOBAL ID:201202205608306771   整理番号:12A0750099

始原生殖細胞および比内鶏判定マーカーを用いた比内鶏復元技術の確立(第1報)-比内鶏DNA識別マーカーを用いた生殖系列キメラニワトリの判別-

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資料名:
号: 26  ページ: 28-44  発行年: 2012年03月28日 
JST資料番号: L0230A  ISSN: 1882-6466  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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始原生殖細胞(PGCs)を利用した生殖系列キメラニワトリの作出法は,ニワトリ遺伝資源の保存・復元のための有効な手法である。生殖系列キメラニワトリの判別は,検定交雑によるドナーと宿主の羽色の違いを利用した方法が主流であるが,この方法では判別に長期間を要するうえ,労力を費やす。そのため,より簡便でかつ精度の高い分子学的手法を利用したキメラニワトリの判別法の開発が求められている。本研究では,以前開発した比内鶏のDNA識別マーカー(RikimaruとTakahashi2007)が,生殖系列キメラニワトリの判別に応用可能かどうか検証することを目的とした。比内鶏のDNA識別マーカーの一つであるABR0633を用いて,比内鶏と白色レグホーンとの識別が可能であったため,これらをそれぞれドナーならびに宿主として用いた。比内鶏の初期胚生殖巣より採取したPGCsを白色レグホーン胚の胚盤下腔あるいは血流中へ移植することにより,生殖系列キメラニワトリの作出を試みた。生殖系列キメラニワトリの判別が可能かどうか検証するため,雄の操作個体より両方の精巣の一部を採取し,DNA解析をおこなった。続いて,性成熟した雄の操作個体より精液を採取し,DNA解析をおこない,同時に雌の比内鶏へ人工授精し,後代検定をおこなった。DNA解析の結果,いずれの操作個体においても精巣組織からドナー由来の対立遺伝子は検出されなかった。しかし,PGCsを初期胚血流中へ移植した雄の操作個体(2/2)の精液中からドナーに用いた比内鶏の対立遺伝子が検出された。また,後代検定の結果,上記の操作個体2羽からそれぞれドナーPGCsに由来する後代が得られた。さらに,羽色から比内鶏であると判断された後代のDNA解析をおこなった結果,ドナー由来の対立遺伝子のみが検出されたことから,形態学的ならびに分子学的に比内鶏であることが確認された。以上の結果から,比内鶏DNA識別マーカーは生殖系列キメラニワトリの判別に有効であり,本手法によって後代検定に要する時間や労力を削減できることが示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
鶏  ,  飼育動物の育種 

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