抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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開放勾配磁気分離法およびHTSバルク磁石システムを用いて無電解めっき過程の廃液からニッケルを再利用するための磁気分離実験を行なった。ニッケルを含む化合物を沈殿させ,沈殿物に磁性があることを確かめたうえで,バルク磁石を用いて磁気分離し,ニッケルを回収・再利用することが目的である。5T超伝導ソレノイドおよび磁場冷却法を用いてGd123ベースバルク超伝導体を含む磁極を34.9Kで3.44Tまで活性化した。りん濃度が低く,亜りん酸ニッケルより粗大で磁化率の大きな硫酸ニッケルが優先的にバルク磁石の強磁場に吸着して磁気分離されることを示した。りん濃度を抑えて回収した硫酸ニッケルの結晶は,めっき廃液の分解槽に戻して再利用できるほか,精製すれば無電解めっき槽にニッケル原材料として補給できる可能性もある。