JVO開発における大規模天文データ処理:全天対応天文データ分散検索・解析機構の試験構築

白崎裕治; 小宮悠; 大石雅寿; 水本好彦; 石原康秀; 堤純平; 檜山貴博; 中本啓之; 坂本道人

文献

J-GLOBAL ID：201202216496170873 整理番号：12A1158676

JVO開発における大規模天文データ処理:全天対応天文データ分散検索・解析機構の試験構築

Experimental Construction of A Distributed All-Sky Astronomical Data Query and Analysis System

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資料名：
号： 11-007 ページ： 57-66 発行年： 2012年03月30日
JST資料番号： G0143B ISSN： 1349-1113 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

天文学者は,現代天文学が抱える多様な課題を解決し,宇宙に関する新しい知見を得るため,地上や衛星で運用する望遠鏡を建設・運用し,その感度を向上させると共にデータ生産量を爆発的に増やしてきた。これらを有機的に活用するため,世界に分散して存在する天文データアーカイブをICT技術により連携させ,研究に必要な観測データを容易に収集し解析するバーチャル天文台の構築が進んでいる。全天に分布する多様な天文データを検索・解析するためには並列処理をバーチャル天文台システムに導入することが必須であるため,我々は,Hadoopを利用したスケーラブルな並列データ検索・解析システムを試験構築した。構築したシステムの性能試験を実施し,試験構築に用いた計算機群のコア数とほぼ等しいタスク数までは,データ解析性能はタスク数に比例して向上すること,それを越えるタスク数を並列動作させた場合はタスク間の干渉により実効性能が劣化する,など,実運用システムの構築に向けた極めて有益な知見が得られた。本システムの基本概念は,他の科学分野における“Virtual Observatory”の構築の際にも有益な参考情報を与えると考えられる。(著者抄録)

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図形・画像処理一般 , 天文学・天体物理学一般

引用文献 (8件)：

[1]田中昌宏ほか:バーチャル天文台JVOプロトタイプシステムの開発,日本データベース学会1etters,Vol.3,No.1,pp.81-84(2004)
[2]本田敏志ほか:天文学連携データベースシステム(ヴァーチャル天文台)の開発・計算機資源の国際連携機構,日本データベース学会 Letters,Vol.4,No.1,pp.173-176(2005)
[3] Shirasaki, Y. et al.: Japanese Virtual Observatory (JVO) as an advanced astronomical research environment, Proc. of the SPIE, Advanced Software and Control for Astronomy, Edited by Lewis, Hilton; Bridger, Alan., Vol. 6274, pp. 62741D (2006)
[4] Shirasaki, Y. et al.: The Japanese Virtual Observatory in Action, ASP Conference Series, Vol. 411, Proc. of ADASS XVIII, Edited by David A. Bohlender, Daniel Durand, and Patrick Dowler, pp. 396 (2009)
[5] Tanaka, M. et al.:Construction of Multiple-Catalog Database for JVO, ASP Conference Series, Vol. 394, Proc. of ADASS XVII, Edited by Robert W. Argyle, Peter S. Bunclark, and James R. Lewis., pp, 261 (2008)

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