抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境汚染に起因する生態系破壊による影響が,森林や農地等の陸域生態系の二酸化炭素,メタン,亜酸化窒素等の吸収・生成機能および生態系内の炭素,窒素等の物質循環に変化をもたらしつつある。本研究は生態系内の大気・植生・土壌の間で循環する二酸化炭素,メタン等の親生物気体の動態変化を指標とした評価手法の確立を目指し,多種類の気体濃度を同時連続測定できる安価な分析計を開発し,長期モニタリング観測への適用化を図ることを目的とした。昨年度試作した多成分濃度連続測定装置の二酸化炭素濃度分析部の問題点を考慮して改良を行った。その結果,大気環境濃度において出力と濃度間に良好な直線性を得ることができ,二酸化炭素分析装置としての有効性を確認することができた。そして生態系における大気及び土壌中空気試料を採取する予備的調査を,岐阜県高山市の冷温帯落葉広葉樹林長期生態系モニタリングサイトで継続して行い,各成分濃度変動範囲の情報を得ることができた。