文献

J-GLOBAL ID：201302220210172658   整理番号：13A0875744

〔広葉樹林におけるナラ枯れ発生拡大の原因と防除対策〕ナラ枯れの発病生理と森林管理の手法:ミクロからマクロへ

著者 (1件)： 黒田慶子 (神戸大 大学院農学研究科)
資料名： JATAFFジャーナル  (JATAFF Journal)
巻： 1  号： 5  ページ： 9-13  発行年： 2013年05月01日 
JST資料番号： Y0218B  ISSN： 2187-4948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ナラ類樹木が病原菌Raffaelea quercivoraに感染すると,樹幹の細胞は防御反応として二次代謝物質を生産する。しかし,病原菌は集中加害した媒介甲虫カシノナガキクイムシの孔道を伝って迅速に分布するため,この防御の効果はほとんどない。一方,感染木は自分自身の過剰な防御反応によって水分通導が停止し,水不足により枯死へと向かう。このような発病の基本的知見を理解することによって,防除や被害軽減のための効率的な戦略をたてることができる。また,ナラ枯れが起こりにくい里山の管理を行うためにも,発病メカニズムを理解していることが重要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *コナラ属 ,  林木 ,  広葉樹林 ,  *枯死 ,  キクイムシ科【昆虫類】 ,  森林害虫 ,  糸状菌類 ,  植物病原菌 ,  生体防御 ,  防御機構 ,  森林被害 ,  環境保全 ,  災害対策 ,  防除
準シソーラス用語： *ナラ枯れ ,  カシノナガキクイムシ ,  Raffaelea quercivora ,  里山保全 ,  防除対策

分類 (2件)： 森林保育  (FF03040H) ,  植物の病災害一般  (FC04010Y)

引用文献 (10件)：

• 井田秀行・高橋勤(2010)日本森林学会誌92:115-119.
• Kubono,T.andIto,S,(2002)Mycoscience,43(3):255-260.
• 黒田慶子・山田利博(1996)日本林学会誌78(1):84-88.
• Kuroda,K.(2001)J.WoodScience,47:425-429.
• Kuroda,K.(2005)ForestPathology,35(5):346-358.黒田慶子(2008)グリーンエージ,9:36ー39.

タイトルに関連する用語 (10件)： 広葉樹林 ,  ナラ枯れ ,  拡大 ,  原因 ,  防除対策 ,  発病 ,  生理 ,  森林管理 ,  手法 ,  マクロ