文献

J-GLOBAL ID：201302227312677490   整理番号：13A0727154

プロバイオティクスの免疫調節作用

著者 (2件)： 小村智美 (大阪市大 大学院生活科学研究科) ,  西川禎一 (大阪市大 大学院生活科学研究科)
資料名： 日本食品微生物学会雑誌  (Japanese Journal of Food Microbiology)
巻： 30  号： 1  ページ： 1-14  発行年： 2013年03月31日 
JST資料番号： L1969A  ISSN： 1340-8267  CODEN： SHBIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「腸内細菌叢のバランスを改善することにより,宿主に有益な健康効果をもたらす生きた微生物」と定義されるプロバイオティクスの代表的な例である,乳酸菌やビフィズス菌の細菌学的特徴と免疫学的な機能性について説明している。植物,動物体内及び食品等に広く分布している乳酸菌は,発酵の際に大量の乳酸を生成するが,ビフィズス菌はそれに加え酢酸を生成する。ほ乳類に代わるモデルとして急速に利用数が増えている線虫を用いて,乳酸菌による抗老化効果と感染抵抗性の賦活が示された。我が国の高齢者が健康で長生きするためにも,免疫栄養学的な介入を目指して,線虫をモデル動物として活用する事ができるであろう。

シソーラス用語： *プロバイオティクス ,  *薬理作用 ,  *乳酸菌 ,  *酸化防止 ,  *感染予防 ,  微生物汚染 ,  線虫類 ,  ミクロフローラ ,  動物実験 ,  脂肪酸 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸 ,  ビフィズス菌 ,  薬物
準シソーラス用語： Bifidobacterium ,  抗老化作用 ,  線虫 ,  *免疫調節作用

分類 (1件)： 食品の品質  (FJ01040F)

物質索引 (2件)： 酢酸 ,  乳酸

引用文献 (105件)：

• ABALLAY, A. Salmonella typhimurium proliferates and establishes a persistent infection in the intestine of Caenorhabditis elegans. Curr. Biol. 2000, 10, 1539-1542
• ABREU, M. T. TLR signaling in the gut in health and disease. J. Immunol. 2005, 174, 4453-4460
• AIBA, Y. Lactic acid-mediated suppression of Helicobacter pylori by the oral administration of Lactobacillus salivarius us a probiotic in a gnotobiotic murine model. Am. J. Gastroenterol. 1998, 93, 2097-2101
• ASAHARA, T. Increased resistance of mice to Salmonella enterica serovar Typhimurium infection by synbiotic administration of Bifidobacteria and transgalactosylated oligosaccharides. J. Appl. Microbiol. 2001, 91, 985-996
• ASAHARA, T. Probiotic bifidobacteria protect mice from lethal infection with Shiga toxin-producing Escherichia coli O157:H7. Infect. Immun. 2004, 72, 2240-2247

タイトルに関連する用語 (2件)： プロバイオティクス ,  免疫調節作用