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J-GLOBAL ID：201302229911647410   整理番号：13A1770963

チューリップ切り花における糖質処理が品質保持に及ぼす影響

Effect of Sugar Treatments on the Vase Life of Cut Tulip (Tulipa gesneriana L.) Flowers

著者 (5件)： 渡邉祐輔 (新潟県農業総合研究所園芸研究センター) ,  宮島利功 (新潟県農業総合研究所園芸研究センター) ,  野水利和 (新潟県農業総合研究所園芸研究センター) ,  中野優 (新潟大学農学部) ,  市村一雄 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 12  号： 2  ページ： 201-207 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 消費者が観賞段階で切り花に糖質を連続的に処理することを想定し,異なる濃度のグルコース,スクロース,フルクトースおよびトレハロースを用いた連続処理が,チューリップ切り花の品質保持に及ぼす影響を調査した.‘イルデフランス’切り花を用いた実験では,いずれの糖質にも品質保持期間の延長効果が認められた.これらの糖質の中では,グルコース,フルクトースおよびスクロースの効果が高かった.しかしながら,1%グルコース以外の処理区では葉に障害が生じた.1%グルコースを用いた連続処理により,調査した12品種のすべてにおいて切り花の相対新鮮重が増加し,また,9品種において切り花の品質保持期間が有意に延長された.一方,生産者が出荷前に切り花に糖質を短期的に処理することを想定し,グルコースが‘イルデフランス’切り花の品質保持に及ぼす影響を調査したが,効果はみられなかった.以上の結果から,チューリップ切り花の品質保持には,1%グルコースを用いた連続処理が有効であると結論した.(著者抄録)

シソーラス用語： *チューリップ ,  切花 ,  品質 ,  品質管理 ,  重量 ,  品種差 ,  ヘキソース ,  アルドース ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  フラノシド ,  グルコシド ,  フルクトオリゴ糖 ,  ケトース ,  切花品質 ,  品質保持 ,  新鮮重

分類 (1件)： 花き・花木  (FC03044O)

物質索引 (4件)： グルコース ,  スクロース ,  フルクトース ,  トレハロース

引用文献 (18件)：

• Halevy, A. H. and S. Mayak. 1979. Senescence and postharvest physiology of cut flowers, part 1. Hort. Rev. 1: 204-236.
• Ichimura, K. 1998. Improvement of postharvest life in several cut flowers by the addition of sucrose. JARQ. 32: 275-280.
• 市村一雄.2011.切り花の品質保持.p. 17-19.筑波書房.東京.
• Ichimura, K., M. Kishimoto, R. Norikoshi, Y. Kawabata and K. Yamada. 2005. Soluble carbohydrates and variation in vase-life of cut ‘Delilah’ and ‘Sonia’ rose cultivars. J. Hort. Sci. Biotech. 80: 280-286.
• Ichimura, K. and K. Suto. 1999. Effects of the time of sucrose treatment on the vase life, soluble carbohydrate concentrations and ethylene production in cut sweet pea flowers. Plant Growth Regul. 28: 117-122.

タイトルに関連する用語 (4件)： チューリップ ,  切り花 ,  糖質 ,  品質保持