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J-GLOBAL ID:201502207401963069   整理番号:15A1384299

牛の繁殖管理の理論と実際 012 妊娠から分娩までの牛の繁殖管理(2)-良好な繁殖を保つ飼養管理とは-

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資料名:
巻: 68  号: 12  ページ: 34-35  発行年: 2015年12月01日 
JST資料番号: L0363A  ISSN: 0916-3360  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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乳牛は泌乳量の増加に伴い採食による摂取エネルギーと泌乳や維持による消費エネルギーのバランスが負となり,繁殖機能に影響したり,分娩後早期に様々な代謝に関連する疾病を発症する。乳牛の繁殖成績を向上させるため,また,これら疾病と繁殖の関連を示すとともに,その予防に関連する飼養管理につき紹介した。分娩後の疾病と繁殖性について,分娩後の泌乳牛は分娩時やその後の栄養状態により,難産,子宮炎,子宮内膜炎,乳房炎,肺炎など様々な疾病に罹患し,また,代謝による疾病としてはケトーシスや低カルシウム血症および第四胃変位などがあり,症状が進行した場合には繁殖成績が悪化する。移行期の飼養管理について,乾乳期から分娩後の泌乳期への過程で,乳牛は生理的に大きな変化があり,泌乳量に合致したエネルギーを採取しなければ,体脂肪を分解した不足エネルギーを補給することになる。体脂肪の分解により生じる遊離脂肪酸(NEFA)の血中濃度が上昇する。このNEFAを肝臓が代謝する際にケトン体ができ,ケトーシスや脂肪肝になる。NEFAの値が0.7mM以上の乳牛は発情回帰が遅く,初回人工受精の受胎率も低い。移行期にNEFAと同様にボディコンディションスコア(BCS)によってもエネルギーバランスの程度を示すことができ,BCSは3.0~3.5が理想で,それ以下では空胎期間が長くなる。分娩が近くなると乳牛は胎児の成長やホルモンバランスの変化で採食量が低下するので,乾物摂取量を減らさない飼養管理が重要である。また,乳脂肪÷乳蛋白質の値が1.5以上の乳牛は潜在性ケトーシスを,乳脂肪÷乳蛋白質の値が1.2以下の乳牛は潜在性ルーメンアシドーシスを示す可能性があるので飼養管理に注意する必要がある。
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分類 (2件):
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牛  ,  繁殖管理 

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