抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「はれひめ」は12月が熟期のマンダリンタイプの中晩生カンキツである。剥皮が容易でじょうのうが薄く,種がないので食べやすい。通常の栽培では糖度が9~11度とやや低いが,乾燥ストレスを与えることで糖度が12度以上の果実を生産可能である。効果的な乾燥ストレス付与方法を積算水分ストレス法を用いて検討した。乾燥ストレスによる増糖効果は果汁が蓄積し始める8月から10月まで認められ,減酸は10月以降に抑制されることが分かった。ストレス強度は外観上葉が巻き,葉色がわずかに褪せる程度が適切である。ストレス付与期間を果実生育期間の前半(8~9月)と後半(10月~収穫)で比較したところ,増糖効果は前半にストレスを与える方が高かった。ストレス付与の期間は2か月程度を目安とする。果実が小玉化するので,摘果などの対応を要する。乾燥ストレスによる果汁内成分の変化を糖,酸度,アミノ酸について解説する。