抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)ジャガイモ共生細菌の網羅的分離培養:慣行栽培したジャガイモ根における共生細菌の多様性が判明し,ジャガイモ共生系において優占的な菌群が推定可能になると同時に,その中から培養可能な細菌属種を照会することが可能になった。(イ)ジャガイモ生育促進有用共生細菌の選抜:ジャガイモ根共生系において優占的な菌群と確定される細菌株の中から,ジャガイモの初期生育を促進する4菌株が選抜された。(ウ)テンサイ共生細菌の網羅的分離培養:異なる分離部位と分離培地を用いてテンサイ共生細菌の網羅的な単離を行った結果,2,563菌株を単離し,クラスタリング解析の結果,単離菌株は267のOTUに分離された。16S rRNA遺伝子の配列情報を基に系統分類した結果,単離した菌株の約50%はAlphaprotebacteria綱に分類され,属レベルではRhizobium属の細菌が最も多く単離された(分離割合11.0%)。難培養性で分離例が稀なVerrucomicrobia門の細菌を7菌株単離することができた。このうち2菌株は系統樹解析により既知種と異なるクラスターを形成することが明らかとなった。多様性解析の結果,R2A培地は多様な細菌を分離するのに適した培地であると考えられた。(エ)分離細菌のテンサイへの接種試験:テンサイ幼苗への室内接種試験(栽培期間1か月)の結果,生育促進効果を有する有用細菌として17菌株を選抜した。これらの菌株のほとんどは,テンサイの生育促進細菌としては新規の属に属しており,このうち13菌株について特許出願を行った(「植物の生育促進剤」,出願番号:特願2013-146402,出願日:2013年7月12日)。(著者抄録)