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J-GLOBAL ID:201502267619529044   整理番号:15A0318426

大淀川下流の地形縦断曲線からみた浸水の地形条件

Landform Condition of Inundation Estimated from Longitudinal Profiles on Micro Landforms at the Downstream Area of Ooyodo River
著者 (5件):
資料名:
巻: 55  号:ページ: 307-316  発行年: 2015年02月10日 
JST資料番号: G0269B  ISSN: 0286-7737  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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大淀川と本庄川の微地形に関し5mDEMによる地形分析結果と,2005年台風14号での内水氾濫による浸水域との関係を検討した。本研究は陰影図による地形区分,地形縦断曲線による浸水域の地形量の評価で構成される。地形縦断曲線は地形別の平均標高と比高に基づく。上下流方向に見た地形縦断曲線の凹凸形状を識別し,堤内外でその対照を行って地形量を評価した。平均標高による地形縦断曲線では,上流よりも下流の標高が上昇する凸部を識別でき,堤外地形の凸部は堤内地形のものより少し下流に出現する。各凸部は支流の合流点や河口の近傍にある。比高による地形縦断曲線は,平均標高による曲線よりも凹凸形状が明瞭となる。このため平均標高による曲線の凸部に対応する約5km延長の凸部に加え,約1km延長の小凸部が識別できる。各凸部の範囲では,堤外地形は,堤内地形のものよりも下流で比高が極大となる。小凸部は合流での流速低下による土砂堆積の増加を,凸部は河道の屈曲部や狭窄部での流速低下による土砂堆積の可能性も示す。比高による地形縦断曲線では,浸水区間では堤外地形の比高が高まり,堤内地形の比高は低まる,非浸水区間では堤内地形の比高が高まり,堤外地形の比高は低まる傾向がある。これより低地と高水敷にあたる河床1の比高差に基づくグラフの凹凸形状から内水氾濫による浸水区間と非浸水区間を識別できることが分かった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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河川調査・計画 
引用文献 (25件):
  • 1) 大矢雅彦(1960):水害地形分類図と伊勢湾台風による水害,地理調査所時報,No.24,pp.13-20.
  • 2) 大矢雅彦(1975):衛星写真判読による小縮尺地形分類図の試作-ジャワ島東部の場合-,東南アジア研究,Vol.13,No.3,pp.470-480.
  • 3) 春山成子・大矢雅彦(1986):地形分類を基礎とした庄内川, 矢作川の河成平野の比較研究,地理学評論,Vol.59,No.10,pp.571-588.
  • 4) 大倉博・春山成子・大矢雅彦・スーウィット ウイブーンセート・ランプン シムキン・ラサミー スワウィラカムトン(1989):衛星リモートセンシングによるタイ中央平原の水害地形分類,国立防災科学技術センター研究速報,No.83,pp.1-25.
  • 5) 海津正倫(1994):沖積低地の古環境学,古今書院,270p.
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タイトルに関連する用語 (4件):
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