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J-GLOBAL ID：201602218986044518   整理番号：16A1270675

放牧酪農と放牧牛乳・乳製品に対する消費者の受容性

A Study on the Acceptability of Grazing System and Dairy Products for Consumer

著者 (7件)： 長田雅宏 (日本獣医生命科学大) ,  加古結子 (日本獣医生命科学大) ,  町田成史 (八ヶ岳中央農業実践大学校) ,  韮澤靖 (八ヶ岳中央農業実践大学校) ,  角田真由美 (山梨県酪農試) ,  保倉勝己 (山梨県酪農試) ,  小澤壯行 (日本獣医生命科学大)
資料名： 関東畜産学会報  (Kanto Journal of Animal Sciecne)
巻： 67  号： 1  ページ： 1-6  発行年： 2016年11月11日 
JST資料番号： Y0278A  ISSN： 0385-4949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酪農経営の持続的発展のために付加価値の高い生乳を生産し,新たな需要を創出する事例が各地で散見される。放牧管理により生産された生乳は,β-カロテンや共役リノール酸(CLA)などの機能性成分の増加が認められ,牛乳・乳製品のブランド化の可能性が示唆されている。そこで本研究は,長野県諏訪郡原村で開催された収穫祭においてアンケート調査を行い,放牧酪農と放牧牛乳・乳製品に対する消費者の受容性を明らかにした。分析の結果,1)消費者の96.5%が放牧に対して良いイメージをもっていること,2)乳製品の「におい」は改善度が高いことから,牧草の風味を考慮して製品を開発しなければならないこと,3)放牧管理および放牧乳製品の総合評価において83.7%が「良い」と回答し,消費者の放牧酪農に対する受容性が認められた。放牧酪農は,生乳の低コスト生産を可能にし,高付加価値商品の展開可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 放牧 ,  酪農 ,  乳牛 ,  *牛乳 ,  *乳製品 ,  受容 ,  *消費者志向 ,  生乳 ,  共役リノール酸 ,  食品成分 ,  市場戦略 ,  フレーバー ,  食品特性 ,  カロチノイド
準シソーラス用語： ブランド化 ,  機能性成分 ,  消費者受容性

分類 (2件)： 乳製品  (FJ12023U) ,  食品の品質  (FJ01040F)

物質索引 (1件)： β-カロチン

引用文献 (8件)：

• 石黒裕敏・木舩厚恭. 2006. 乾乳牛における歩行・走行運動負荷時の心拍数および血中乳酸値. 日本畜産学会報, 77(3), 425-431.
• 長田雅宏. 2008. 都府県における放牧酪農の実際と課題. 農業経営研究136, 85-89.
• 落合一彦. 1997. 未来を拓く酪農経営 放牧のすすめ. 酪農総合研究所, 東京.
• 高橋雅信. 2006. 牛乳の栄養・機能性成分に及ぼす放牧の効果. 畜産技術. 614, 26-29.
• 長谷川輝明・萬田富治・畔柳正・東善行・中井淳二・田中弘康・野島正博. 2006. 放牧など自給飼料を多給した牛乳に含有する機能性成分の動態. 東北畜産学会報. 56(2), 28.

タイトルに関連する用語 (6件)： 放牧 ,  酪農 ,  牛乳 ,  乳製品 ,  消費者 ,  受容性