抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄系スクラップを利用した製鉄は不純物が多く,製品は低級鋼への適用に限られるが,高炉を用いた鉄鉱石からの製鉄に比して,還元熱が不要で,省エネ効果は70%にも及び,また日本の製造業のCO2総発生量の約1/3を占める鉄鋼業にとって,地球環境保全に貢献する効果が大きい。本稿では,著者らの研究も含め,金属2液相分離する二元合金系(Fe-Cu,Fe-Ag,Fe-Ca)をシーズとした,プロセス技術の検討を概括する。Fe-Cu-C系では,Cの添加によりFe-Cu系が,Feリッチ相とCuリッチ相に分離することが報告されている。Fe-Ag系では,一般的酸化精錬でCuを除去できないが,Ag相を介してCu除去が可能であること,また金属Feと金属Caの2液分離を用いた精錬も研究対象となっていることを紹介した。