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J-GLOBAL ID：201602260489728816   整理番号：16A0462818

H¹³CO⁺における中心分子領域(Central Molecular Zone)とSiO熱輝線

The Central Molecular Zone in H¹³CO⁺ and thermal SiO emission lines

著者 (4件)： TSUBOI Masato (Japan Aerospace Exploration Agency, Kanagawa, JPN) ,  TSUBOI Masato (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  MIYAZAKI Atsushi (Hosei Univ., Tokyo, JPN) ,  UEHARA Kenta (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 67  号： 5  ページ： 90.1-90.31  発行年： 2015年 
JST資料番号： W2414A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高密度分子ガス分布を描き,星間衝撃波の影響を受けた分子ガスを探るために,野辺山宇宙電波観測所の45m望遠鏡を使った中心分子領域(Central Molecular Zone:CMZ)の,H¹³CO⁺ J=1-0およびSiO v=0,J=2-1輝線による高分解能広視野撮像観測の結果を報告した。clumpfindアルゴリズムを用いて,H¹³CO⁺データキューブの中に114個の分子クランプを同定した。クランプ質量関数(CMF)は5×10³<M_clump<2×10⁴M_○の領域においてべき乗則(dN/dM∝M^-γ,但しγ≒2)で表現できる。輝度温度比R_T=T(SiO)/T(H¹³CO⁺)は衝撃波の強さを示す。SgrB2複合体は,大きな速度幅(ΔV>50km/s)のいくつかの膨張する殻状構造をもつ。それらは高輝度温度比領域(R_T~<8)に対応する。RADEXプログラムを使った大速度勾配モデル解析は殻におけるSiO分子の増大を裏付ける。他方,SgrA複合体には大きい輝度温度比をもつそのような大きな殻はない。SgrB2複合体のl-b-vデータキューブに中空の半球形構造を見出した。この構造の中心部分は大きい輝度温度比(R_T~<8)を持つ。この比は外側領域の近くで減少する。これらの性質は分子雲-分子雲衝突のシミュレーションから予期されるものと整合する。この構造は多分進行中の分子雲-分子雲衝突のサイトであろう。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *わが銀河 ,  中心 ,  範囲 ,  *分子雲 ,  線スペクトル ,  ケイ素化合物 ,  星間分子 ,  関数 ,  衝撃波 ,  降着円盤 ,  天文衛星
準シソーラス用語： 銀河系 ,  領域 ,  *CMZ領域 ,  *分子クランプ ,  輝線スペクトル ,  一酸化ケイ素 ,  分子ガス ,  質量関数 ,  星間衝撃波 ,  分子雲複合体 ,  SgrB2 ,  SgrA ,  巨大分子雲

分類 (1件)： 星雲  (DB06000W)

物質索引 (1件)： ホルミルカチオン

引用文献 (91件)：

• Akabane, K., Sofue, Y., Hirabayashi, H., Morimoto, M., & Inoue, M. 1988, PASJ, 40, 459
• Amo-Baladrón, M. A., Martín-Pintado, J., & Martín, S. 2011, A&A, 526, A54
• Ao, Y., Henkel, C., Menten, K. M., Requena-Torres, M. A., Stanke, T., Mauersberger, R., Aalto, S., Mühle, S., & Mangum, J. 2013, A&A, 550, 135
• Bally, J., Stark, A. A., Wilson, R. W., & Henkel, C. 1987, ApJS, 65, 13
• Bally, J., et al. 2010, ApJ, 721, 137

タイトルに関連する用語 (3件)： 分子 ,  SiO ,  輝線