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J-GLOBAL ID：201602290719189548   整理番号：16A1171162

Ti-4Au-5Cr-8Zr生体用超弾性合金の内部組織と超弾性特性におよぼす熱処理温度の影響

Effect of Heat Treatment Temperature on Microstructure and Superelastic Properties of Ti-4Au-5Cr-8Zr Biomedical Superelastic Alloy

著者 (2件)： 篠原百合 (東京工大 フロンティア材料研) ,  篠原百合 (東京工大 未来産技研)
資料名： チタン  (Titanium Japan)
巻： 64  号： 4  ページ： 304-309  発行年： 2016年10月28日 
JST資料番号： G0043A  ISSN： 1341-1713  CODEN： CHITF5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超弾性合金は金属の弾性変形をはるかに凌ぐ形状回復が可能である。特にTi-Ni超弾性合金はその形状回復時の歪みが多結晶体で6%以上もあることからステントなどの医療器材として広く応用されている。形状回復歪みに影響を与える因子としては,1)格子変形歪,2)すべり臨界応力があるが,これまでのβ型チタン基超弾性合金の研究開発は1)または2)のどちらかの増大を目的に行われてきた。そこで今回,1)と2)を同時に増大させるため,析出物を利用した強化に注目し,β型Ti-4Au-5Cr-8Zr合金を開発した。本稿では,本合金の内部組織や超弾性特性に及ぼす影響に絞って紹介した。まず,熱処理温度が相組織・内部構造(α相に加えTi₃Au,Laves相といった析出物が形成)に及ぼす影響を解説した。次に,超弾性特性に及ぼす熱処理温度の影響(α相,Laves相の形成は超弾性の改善には有効でない,1073K熱処理材が室温での超弾性特性が良好)を解説した。

シソーラス用語： *チタン合金 ,  金含有合金 ,  クロム含有合金 ,  ジルコニウム含有合金 ,  *超弾性 ,  形状記憶合金 ,  ステント ,  *医用素材 ,  析出物 ,  金属組織 ,  機械的性質 ,  応力歪曲線 ,  金属間化合物 ,  α相 ,  熱処理条件 ,  加熱温度 ,  Laves相 ,  ω相 ,  格子歪 ,  塑性変形 ,  熱処理
準シソーラス用語： 内部組織 ,  臨界応力

分類 (2件)： その他の金属組織学  (WB01040Y) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (20件)：

• T. Saburi, S. Nenno, Y. Nishimoto, M. Zeniya: Tetsu-to-Hagane 72 (1986) 571-578.
• K. Otsuka, C. M. Wayman: Shape memory materials, (Cambridge university press, 1999).
• S. Miyazaki, H. Y. Kim, H. Hosoda: Mater. Sci. Eng. A 438-440 (2006) 18-24.
• H. Y. Kim, Y. Ikehara, J. I. Kim, H. Hosoda, S. Miyazaki: Acta Mater. 54 (2006) 2419-2429.
• M. Tahara, H. Y. Kim, T. Inamura, H. Hosoda, S. Miyazaki: Mater. Trans. 50 (2009) 2726-2730.

タイトルに関連する用語 (6件)： Ti ,  生体 ,  超弾性合金 ,  内部組織 ,  弾性特性 ,  熱処理温度