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J-GLOBAL ID:201702227593521716   整理番号:17A0789051

施肥管理を通じたサトウキビの糖度向上に関する研究 第2報.サトウキビ搾汁液中イオンと甘蔗糖度の関係および栄養診断への搾汁液分析の利用

著者 (4件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 35-44  発行年: 2017年02月10日 
JST資料番号: L6503A  ISSN: 1344-1477  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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施肥管理はサトウキビの糖度に影響を与える要因の一つである。我々は搾汁液に含まれる養分のうち,特にこれまでの報告よりサトウキビ品質との関係が強いと考えられたK+とCl-を中心に甘蔗糖度との関係を調査し,施肥管理の面から糖度を改善する方法について検討した。また,搾汁液中K+,Cl-含有量の簡易推定法として搾汁液電気伝導度(EC)の測定が有効であるか調査した。2013年から2015年までの3年間,国内に存在する17の分蜜糖工場から収集した原料茎サンプルを分析した結果,搾汁液に最も多く含まれる陽イオンと陰イオンはK+とCl-であり,これらのイオンと甘蔗糖度の間には常に1%水準で有意な負の相関関係が認められた。K+およびCl-含有量は生産地により有意に異なり,K+およびCl-含有量の高い地域で糖度が低くなる傾向がみられ,このような地域ではこれらのイオンがサトウキビ圃場に過剰に蓄積されていると考えられた。ECはK+,Cl-含有量と高い正の相関を有することからECを測定することでこれらのイオンを簡易的に推定することが可能であると考えられた。基準糖度帯の下限13.1%となるECの予測値は817±283mS m-1であったことから,この値を指標とし,ECが一定の値を超えた翌年は一般的なカリ肥料でありK+,Cl-の両方を含む塩化カリの施肥量を低減させることで糖度を向上させることが可能と考えられた。(著者抄録)
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分類 (3件):
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糖料作物  ,  植物の生化学  ,  施肥法・肥効 
物質索引 (1件):
物質索引
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引用文献 (22件):
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